出産について その2

出産について その1 の続きです。


車椅子に乗り、手術室へ向かう。
服を脱いで、自分で手術台に上がる。
横を向いて背中を丸めて、背骨のあたりに麻酔の注射。
すごく痛いって聞いたことあるけれど、お腹の痛みが強すぎてあまり分からなかった。
(予備麻酔が効いていたのかも?)
その後、酸素マスクみたいなものもしたが、あれは全身麻酔だったのかもしれない。
胸元をいじられて、「痛いですか?」「冷たいですか?」などと聞かれる。
ほとんど感じなくなった頃、意識が遠のいていく中で、
「帝王切開だと保険がきくなー」と呑気に思っていた。
局部麻酔の場合は切られる感覚があるかもしれないと心配していると、
「もう手術始まってますからねー」と言われる。
それで「良かったー全然感覚ないや」と安心。痛みは全くなかった。
(全身麻酔だったなら当たり前か)
でもお腹をゆさゆさ揺さぶられている感じはあった。
その時に胎児を取り出していたのだろうか?

ほとんど意識はなかったが、一度、時間を読み上げる声は聞こえた。
それが誕生の時間だったのだろう。
でも泣き声は聞こえなかった…。

手術後、そのまましばらく手術室にいたのではないかと思う。(覚えていない)
医師から「赤ちゃんを他の病院に移します」といった簡単な説明を受けたような気がする。
ストレッチャーに乗せられ病室に移る。
寒くはないのに体がガタガタ震え、歯がガチガチと鳴る。
まだ意識ははっきりとはしていなく、
でも目を開けると病室のソファに座って心配そうに私を見る両親が見えた。
妊婦健診で担当してくれていた医師が、少し詳しく私に説明してくれたが、
途中で何度も睡魔に襲われる。
まだ麻酔が切れていなかったのかもしれない。
そんな状態だったのでその時の説明はほとんど覚えていないが、
赤ちゃんは救急車で他の病院に運ばれて、jaraも付き添っている、
ということだけは分かった。

その夜遅くjaraが、娘が運ばれた病院から私が入院している病院へ帰ってきた。
娘の病院で受けた説明を私に話してくれたが、あまり覚えていない。
後に産科医から聞いた話では、
私の体に起こったことは「常位胎盤早期剥離」という状況で、
本来なら胎児が外に出てしばらくしてから子宮から剥がれて出てくるはずの胎盤が、
まだお腹の中に胎児がいるのに剥がれてしまうという状況。
胎児は胎盤を通して母体から栄養や酸素をもらっているので、
胎盤が剥がれると酸素供給がストップされてしまう。
娘は低酸素の状態、仮死状態(新生児仮死という)で生まれてきたのであった。
お腹から取り出したときにはぐったりしていたという。
jaraが我が子と初対面した時には、まだへその緒がついたまま、
アンビューバッグ(手動式人工呼吸器)で空気を送り込まれている状態だったらしい。
救急車でNICU(新生児集中治療室)のある他の病院に運ばれて行ったが、
搬送先がなかなか決まらず、なおかつ搬送中の道路状況が悪く
搬送には時間がかかったようだ。


続きはまた後日。
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by nojidon | 2009-08-13 23:53 | 妊娠・出産
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